国立市の整体院スピロソフィアの光田です。
プラシーボ効果はご存知ですか?
プラシーボ効果は偽薬(効く成分は入っていない、治療効果のないお薬)を服用しても、薬だと信じ込む事によって症状が改善してしまう事です。
「それプラセボじゃないの」とか、若干盲信的に信じやすい、だまされやすい人に対して使ったりする若干ネガティブな意味合いで使われることも多いかと思います。
が、今はこのプラシーボ効果が否定できない現象になってきているようです。
体内には痛みを鎮める機能がありまして、それを内因性オピオイドペプチドとよびます。エンドルフィン、エンケファリン、ダイノルフィンなどのモルヒネ様の物質のことをさします。
それぞれオピオイド受容体というものがあって、そこに作用します。
エンドルフィンはμ(ミュー)受容体、エンケファリンはδ(デルタ)受容体、ダイノルフィンはκ(カッパ)受容体とあります。
そしてそして、この鎮痛させる物質である内因性オピオイドの拮抗薬としてナロキソンというものがありまして、オピオイドの受容体への吸収を阻害します。
つまり受容体へモルヒネ様の物質が作用しなくなるので鎮痛効果がなくなるわけです。
なな、なんと!驚きです!
ナロキソンにより内因性オピオイドなどの鎮痛作用のある物質が阻害されるとプラシーボ効果も起きなくなるそうです。
ということは、プラシーボ効果なんて気のせいだなんていっても、実のところ内因性オピオイドによりしっかり鎮痛作用が働いているってことなんです。
プラシーボ効果をだすためにはラポール(信頼関係)が大切。
心と体の関係は切っても切れないんですね。