可視総合光線療法とは?

光線療法には、赤外線ランプやセラミックヒーターによる赤外線(温熱)療法、レーザー光線療法、紫外線療法、キセノランプによる光線療法など主に単独の光線を利用したものが多くあります。

可視総合光線療法とは、治療用のカーボンアーク灯放電させ発生する赤外線と可視光線、わずかな紫外線を総合した連続光線であり、この光線を患者の病態に合わせ人体各部の素肌直に接照射し、症状や病態の回復・改善・軽減および健康維持をはかります。

可視総合光線療法には、生体に備わっている自然治癒力を賦活させるように働きかける作用、また多くの原因不明の難病関与する異常となった免疫機能を調整する作用も期待されています。

波長290~320ナノメータのUV B波(UVB)が皮膚に直接当たると、皮膚の7‐デヒドロコレステロール(7-dehydrocholesterol)がプレビタミンD3に変換され、このプレビタミンD3はビタミンD3 になる。

紫外線
■ 免疫賦活作用(抗炎症作用)
■ ビタミンD産生(抗腫瘍作用)
■ 血管拡張作用
■ ビタミンDの抗動脈硬化作用
■ ビタミンDのくる病効果
■ ビタミンDはカルシウム吸収を促し骨量増加
■ ビタミンDは高血圧、糖尿病、脂質異常症など予防
■ ビタミンDはビスホスホネート剤(骨粗しょう症の治療薬)の効果を高める

可視線
■ 線維芽細胞(肉芽)の分化(増殖)作用
■ 免疫賦活作用
■ ミトコンドリアを刺激し組織内呼吸の活性化
■ ヘモグロビンは可視光を吸収して増加(増血作用)し血色がよくなる→骨折部の回復促進
■ 創傷治癒を促進
■ コラーゲンを作る線維芽細胞を活性化

赤外線
■ 心肺機能の向上、血液やリンパ系の循環改善作用
■ ヒートショックプロテインの産生
■ 抗毒素作用(解毒)
■ 全身、患部の血行改善
■ 酸素・栄養の十分な補給→骨折部の回復促進
■ 近赤外線の抗酸化作用
■ 近赤外線の自律神経系の安定作用(食欲、睡眠、不安軽減)

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