魔法の手

国立市の整体院スピロソフィアの光田です。

痛みについてお話します。
痛みには、それを脳に伝える上行性痛覚伝導路と、鎮痛させる下行抑制系というものがあります。

電車に例えると「イタタタッ!」という痛みの侵害刺激は、痛みの線路を上って行き脳に到達します。いわゆるおのぼりさんですね。

後根神経節や脊髄後角や視床という名の駅で乗り換えながら、一次ニューロン、二次ニューロン、三次ニューロンと名称を変えて終点である脳に到達します。

脊髄後角は層構造になっていて、第二層の膠様質にAδ線維やC線維によって痛みが運ばれます。

終点の駅は大脳皮質と大脳辺縁系という駅です。
大脳皮質では痛みを区別し、大脳辺縁系では不安や恐怖など情動と関係します。

大脳皮質への路線名は外側脊髄視床路といいAδ線維で快速。
大脳辺縁系への路線名は内側脊髄視床路といい主にC線維でどんこう。

上り線もあれば下り線もあります。
下り線は中脳水道周囲灰白質から内因性オピオイドを乗せ下行して行き、脊髄の後角に運び第二層で痛みを抑えこみ鎮痛作用をもたらします。

幼い頃怪我をした時、お母様に「痛いの痛いの飛んで行け~」と撫でられると、魔法のように痛みが和らいだのを覚えていますか?

それは、痛みよりも心地よいと思う刺激を優先して感じる仕組みがあるからなんです。

「痛いの痛いの飛んで行け~」と撫でられた刺激は、痛みを伝える細いAδ・C線維よりも早いAβ線維によって伝わります。いわゆる特急なんですね。

なので、ボディケアも大切なんですね。
お辛い時は我慢せずに、是非、当サロンでお身体を労ってくださいね。

関連記事

  1. デフォルト・モード・ネットワーク

  2. なかなか疲れが抜けない方へ

  3. 信じる力

  4. 実は免疫力を高めるD

  5. 自律神経について

  6. 意欲や活力を取り戻す

PAGE TOP